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ナムジャイブログ

2018年10月01日

ついつい急ぎ旅

 急ぎ旅のベトナムだった。3泊4日だったが、ホテルに泊まったの1泊だけ。あとは車中1泊、駅で1泊。64歳にもなって、こんな旅をしていいのかと思うが。
 ハノイに着いたのは夕方だった。バスでハノイ駅に向かい、ラオカイまでの夜行列車を訊くと、席があるという。その場で切符を買ってしまった。早朝にラオカイに着き、相乗りバンでサパへ。乗らなくてはならない列車があった。その後、サパのバスターミナルに行くと、ハノイ行きはまだあるという。所要6時間ほど。僕は再びハノイ駅にいた。
 ハノイに泊まってもいいと思っていたが試しにパソコンを開き、ネットにつないでみた。午前零時にハノイからホーチミンシティに向かうベトジェット航空があった。到着は午前2時……。
 少し迷ったが、予約を入れてしまった。
 午前3時。ホーチミンシティのサイゴン駅にいた。この時刻に到着する列車があるようで、駅舎は開いていた。待合室を見ると、到着した列車に乗っていた客が、ベンチで次々に寝はじめた。朝になるまで、駅で寝るらしい。
 僕もそれに倣った。
 ファンティアットまでの列車に乗らなくてはならなかった。その列車が出るのが6時40分。ホテルに行ったところで、眠れるのは1時間か2時間である。それぐらいなら……と駅のベンチを選んだ。
 しかしハノイ駅の待合室は暑かった。ハエがいて、しばしば腕に止まる。ベンチは金属製で硬い。腰をのばすことはできるがそう眠れるものではない。
 それでも1時間ほど寝ただろうか。コンビニで買ったコーヒーを飲む。窓口が開きファンティアットを往復する切符は簡単に買うことができた。夕方にはホーチミンシティに戻ることができる。
 暇なので、その夜のホテルをスマホで予約した。デタム通りに近い常宿だった。いつも、ホテルの予約はしないのだが。
 昼前にファンティアットに着いた。戻る列車は3時間後。そこで翌日、バンコクに向かうエアアジアをスマホで予約した。これまで航空券の予約はパソコンを使っていた。画面が大きいからだ。スマホは初体験だったが、それほどトラブルもなく、予約を進めることができた。
 LCCやホテルの予約は、以前に比べればずいぶん楽になった。予約を進めていて戸惑うことが少ない。そして20分も待てば、必ず返信がくるようになった。予約サイトは試行錯誤を重ね、不安を解消させてくれる。今回、はじめてスマホで予約し、改めてそう感じてしまった。
 だから旅をせかされてしまう? お門違いの文句をファンティアット駅の待合室で呟いてみる。

■このブログ以外の連載を紹介します。
○クリックディープ旅=玄奘三蔵が辿ったシルクロードの旅。いまは中央アジア編を連載中。
○どこへと訊かれて=人々が通りすぎる世界の空港や駅物。
○東南アジア全鉄道走破の旅=苦戦を強いられている東南アジア「完乗」の旅。インドネシアの列車旅の連載中。
○タビノート=LCCを軸にした世界の飛行機搭乗記


Posted by 下川裕治 at 12:58│Comments(0)
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