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ナムジャイブログ

2020年03月16日

航空券の運賃返金という戦い

 バングラデシュに行こうとしている。学校改修のクラウドファンディングで寄付をいただいた人たちと同行することになる。
 バンコクからダッカまで、タイ国際航空で予約を入れたのだが、減便が続いている。通常、バンコクとダッカの間には、1日2便のタイ国際航空便がある。いつもバングラデシュ人で満席である。それが1日1便になり、その1便も減便の嵐に晒され、いまや週に2~3便に減ってしまっている。
 この飛行機を埋めるバングラデシュ人はバンコクが目的地のような気がしていた。どうもそうではなかったらしい。バンコクで乗り換えて、中国やヨーロッパ、アメリカへ向かう。それらの国が新型コロナウイルスの感染が広まり、渡航も難しい状態。利用客が激減し、タイ国際航空は便を減らしているのだろう。
 同行する日本人の日程も、減便のたびに変更しなくてはならない。もう、何回、タイ国際航空のコールセンターに電話をかけたのかわからない。
 減便で日本からの便と接続ができなくなると、日本からバンコクまでは他社便を使うことになる。その場合、タイ国際航空の予約をいったんキャンセルし、予約を入れ直すことになる。いま、飛行機はすいているので、予約はスムーズなのだが、問題は航空運賃だ。
 この時期、多くの航空会社が、全額返金に応じてくれる。それは助かるのだが、その先がある。
 何人かがエクスペディアというネット系旅行会社を通して予約していた。この場合、タイ国際航空が返金する先はエクスペディアである。最終的な返金交渉は、エクスペディアと行うことになる。
 ところがいま、多くのネット系旅行会社との連絡がとれない。メールを出しても返信はこない。コールセンターは誰も出ない。世界規模で飛行機の減便が起きているから、その対応に追われ、パンク状態に陥っているのだろう。
 ネット系旅行会社は運賃も安いから、ついなびいてしまう。しかしそれがうまくいくのは、飛行機が正常に運航しているとき。いざトラブルが生まれると、その弱さを露呈してしまう。しかし旅行者は今回の新型コロナウイルスの感染を予測できないから、面倒なことになってしまうのだ。
 いま、世界中でこの問題が起きているはずだ。そのなかで、なんとか予約を変え、返金手続きをしなくてはならない。そのエネルギーを支えるもの……。それは、新型コロナウイルスに、自分の旅が振りまわされたくないという思いのような気がする。新型コロナウイルス……航空券の世界でも戦わなくてはならない。

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Posted by 下川裕治 at 13:07│Comments(1)
この記事へのコメント
長旅になるとおもいますが、

お体に気をつけてください。
Posted by たかしま at 2020年03月19日 22:13
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