2020年07月13日
コロナ時代の旅
悩んでいる。大いに悩んでいる。海外に旅に出ようか、やはりやめるべきか。
いま、日本人が自由旅行ができる国がいくつかある。その数は増えつつある。すべてを調べあげたわけではないが、ギリシャ、スペイン、エジプトなどは旅ができる。国によっては、入国時に健康状況を報告する書類が必要だが、72時間以外のPCR検査での陰性証明といったものではない。新型コロナウイルスの症状がなければ問題はない。
問題は日本である。外務省の海外安全ホームページを見ると、現在は、危険度表示と感染症危険情報がある。危険度表示が従来のものだ。このふたつの情報の関係がよくわからないが、一応、感染症危険情報を見てみる。いま世界で、もっともレベルの低いレベル1はどこにもない。レベル1というのは、「十分に注意してください」というレベルだ。多くの国がレベル3。渡航中止勧告である。つまり、「渡航はやめてください」というレベルなのだ。
スペイン、ギリシャ、エジプトなどは、入国を許可しているのだが、日本がストップをかけている。どちらに従うかということになってきた。
沖縄に行ったときもそうだった。石垣市はOKだが、沖縄県は東京からの沖縄県入りは自粛の方針。そのずれのなかで悩んだ。
そして日本は、すべての海外からの入国者に、PCR検査と2週間の隔離を義務づけている。つまり、スペインやギリシャ、エジプトに旅はできるが、日本に帰ってくると、2週間を自宅やホテルに自主的に隔離しなくてはならないのだ。
いろいろと考えてみる。1週間程度、スペインを歩いてみるとする。帰国後、山奥の貸別荘などを借りて、避暑を兼ねた隔離生活を送るというのは……。しかし2週間というのは長い。
日本特有の同調圧力もあるだろう。なにかに発表すれば、多くの非難を浴びるかもしれない。かつでの自己責任論のときと、コロナ禍を同質の発想で考えていいのだろうか。
航空券の検索サイトに条件を入れてみる。とりたて高い運賃になってはいない。これをクリックしてしまえば……。
ある世界から先の世界に抜けてしまうと、普通の世界が待っている。しかしそこに新型コロナウイルスの感染がないわけではない。そのなかで心は揺れる。これがコロナ時代の旅ということか。
■“旅情報ノート”クラブの内容は、以下のサイトで?http://www.arukubkk.com/
■このブログ以外の連載を紹介します。
○クリックディープ旅=沖縄の離島のバス旅がはじまります。
○旅をせんとやうまれけむ=つい立ち止まってしまうアジアのいまを。
○アジアは今日も薄曇り=沖縄の離島のバス旅シリーズがはじまります。
○タビノート=LCCを軸にした世界の飛行機搭乗記
■ツイッターは@Shimokawa_Yuji
いま、日本人が自由旅行ができる国がいくつかある。その数は増えつつある。すべてを調べあげたわけではないが、ギリシャ、スペイン、エジプトなどは旅ができる。国によっては、入国時に健康状況を報告する書類が必要だが、72時間以外のPCR検査での陰性証明といったものではない。新型コロナウイルスの症状がなければ問題はない。
問題は日本である。外務省の海外安全ホームページを見ると、現在は、危険度表示と感染症危険情報がある。危険度表示が従来のものだ。このふたつの情報の関係がよくわからないが、一応、感染症危険情報を見てみる。いま世界で、もっともレベルの低いレベル1はどこにもない。レベル1というのは、「十分に注意してください」というレベルだ。多くの国がレベル3。渡航中止勧告である。つまり、「渡航はやめてください」というレベルなのだ。
スペイン、ギリシャ、エジプトなどは、入国を許可しているのだが、日本がストップをかけている。どちらに従うかということになってきた。
沖縄に行ったときもそうだった。石垣市はOKだが、沖縄県は東京からの沖縄県入りは自粛の方針。そのずれのなかで悩んだ。
そして日本は、すべての海外からの入国者に、PCR検査と2週間の隔離を義務づけている。つまり、スペインやギリシャ、エジプトに旅はできるが、日本に帰ってくると、2週間を自宅やホテルに自主的に隔離しなくてはならないのだ。
いろいろと考えてみる。1週間程度、スペインを歩いてみるとする。帰国後、山奥の貸別荘などを借りて、避暑を兼ねた隔離生活を送るというのは……。しかし2週間というのは長い。
日本特有の同調圧力もあるだろう。なにかに発表すれば、多くの非難を浴びるかもしれない。かつでの自己責任論のときと、コロナ禍を同質の発想で考えていいのだろうか。
航空券の検索サイトに条件を入れてみる。とりたて高い運賃になってはいない。これをクリックしてしまえば……。
ある世界から先の世界に抜けてしまうと、普通の世界が待っている。しかしそこに新型コロナウイルスの感染がないわけではない。そのなかで心は揺れる。これがコロナ時代の旅ということか。
■“旅情報ノート”クラブの内容は、以下のサイトで?http://www.arukubkk.com/
■このブログ以外の連載を紹介します。
○クリックディープ旅=沖縄の離島のバス旅がはじまります。
○旅をせんとやうまれけむ=つい立ち止まってしまうアジアのいまを。
○アジアは今日も薄曇り=沖縄の離島のバス旅シリーズがはじまります。
○タビノート=LCCを軸にした世界の飛行機搭乗記
■ツイッターは@Shimokawa_Yuji
Posted by 下川裕治 at 12:50│Comments(1)
この記事へのコメント
はじめまして。私は群馬県の大企業に勤めています。
会社では東京への移動も自粛要請が出ています。同僚には映画館に行ったことすらも非常識扱いされてしまいます。戦時中の非国民扱いです。
下川さんが私達にとって生きた伝説で聖人であろうと、公にしてしまうと世間はそれを騒ぎ立てるでしょう。
ですが日本は既に日本人だけのものでなく、又世界も日本人が当たり前にうろついてこそ世界で、いつまでも日本人だけ閉じ籠もってはいられないでしょう。
僕は貴方に扉を開けて貰いたい、でも引き留めたいとも思ってます。
会社では東京への移動も自粛要請が出ています。同僚には映画館に行ったことすらも非常識扱いされてしまいます。戦時中の非国民扱いです。
下川さんが私達にとって生きた伝説で聖人であろうと、公にしてしまうと世間はそれを騒ぎ立てるでしょう。
ですが日本は既に日本人だけのものでなく、又世界も日本人が当たり前にうろついてこそ世界で、いつまでも日本人だけ閉じ籠もってはいられないでしょう。
僕は貴方に扉を開けて貰いたい、でも引き留めたいとも思ってます。
Posted by クウさん at 2020年07月14日 16:31
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