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ナムジャイブログ

2021年12月20日

声をあげる意味をわかってほしい

 12月25日の午後2時から、ツイキャスでライブを行うことになった。
https://twitcasting.tv/c:shimokawayuji/shopcart/123674
 来年は海外への旅に出たい……そう思っている人たちの不安や疑問にできる限り答えていこうというライブである。
この企画を決めたのは、12月8日だった。世界一周の旅が終わり、自宅で自主隔離のただなかだった。
 すでにオミクロン株の感染ははじまっていたが、世界をまわってきた感覚は、僕の体を覆っていた。そのなかで、僕の体験を伝えなくてはいけないと思った。
 世界の人々は、僕らが考える以上にたくましく、コロナ禍のなかで元気にやっている。そんな空気感……を味わってほしかった。
 自宅で隔離しているわけだから、テレビや新聞、ネットを通した報道によく触れることになる。家族の会話も耳に入る。そのなかにいると、自分のエネルギーが吸いとられているような気がした。なぜ日本はこうなっていってしまうのだろう。
「オミクロン株の感染が広まり、日本人の意識は海外への旅どころではないのでは」
 実際、そうなのだ。海外への旅のライブなどやめたほうがいいのではないか。そんな思いが頭をもたげてくる。そもそもライブに参加する意欲が、いまの日本人にはないかもしれない。
 しかし世界の人々は、オミクロン株を別の視点で眺めているようにも思える。
 たとえば、世界を一周で訪れた4ヵ国のオミクロン株への対応をみてみる。
タイ:アフリカの8ヵ国からの入国は禁止としたが、それ以上の規制はしないと明言。アルコール類の提供時間などでは、むしろ緩和に動いている。
トルコ:オミクロン株によって入国規制が変わったという情報は入っていない。
ギリシャ:ワクチン接種証明かPCR検査の陰性証明のどちらかだったが、ワクチン接種証明があってもPCR検査の陰性証明が必要になった。
メキシコ:入国制限がない、という制度に変化はない。
 ギリシャに変更はあったが、隔離をするとか、入国禁止にするといったことはない。12月19日の時点での話だ。今後、規制を加えていく国もあるかもしれないが、僕が目にした世界、とくに欧米は、「すでに舵を切った」といった感覚が強い。
 やはり感覚が違う。世界の国々は、オミクロン株を軽視しているわけではないと思う。舵を切ったというベクトルのなかで、オミクロン株に対応していく発想だろうか。
 心は揺れたが、あえてライブを行うことにした。もう変異株に振りまわされたくはないという思いはある。そして、自分の安全を自己責任として守っていく。声をあげる意味をわかってくれれば……と思う。


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https://www.youtube.com/channel/UCgFhlkMPLhuTJHjpgudQphg?view_as=public
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Posted by 下川裕治 at 13:24│Comments(0)
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