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ナムジャイブログ

2022年01月24日

コロナもそろそろ潮どきか

 1月21日に3回目のワクチンを打った。僕は67歳なので高齢者に組み込まれる。区から接種券が届き、予約サイトに入ると、簡単に予約が入ってしまった。
 2回目と同じように、接種から半日ほどでちょっと熱が出て、解熱剤を飲み、簡単に副反応は消えてしまった。すべてが淡々とすぎていく。
 もう3回目なのだ。
 日本はオミクロン株の感染拡大が止まらない。東京は22日から、「まん延防止等重点措置」になった。俗に「まん防」と呼ばれるものだ。これももう何回目だろうか。これまでと同様、営業時間や酒類の販売などの要請に応じた店には協力金が出る。
 今回の東京は、9時まで営業で8時までは酒を出すパターンと。酒は提供せずに8時に閉店するという2パターン。協力金は前者が1日2万5000円から20万円、後者が3万円から20万円である。
 支給額は規模によって違うが、テーブルが10個ほどの知人の店は、最も安いクラスである。要請を無視するか、酒類は提供をどうするか……悩ましいところだ。
 しかしカウンターだけのような小さな店は酒を提供せずに8時に閉めたほうが儲かることが多い。こういう店は要請に従うか、店を閉店してしまうか。閉めていても1日3万円が入るからだ。
 東京都のほうも読んでいるのだろう。規模の小さな店は常連客が多いから、ルールを守るという面では甘くなる。なかには、感染対策をしっかり行っていないところもある気がする。小さな店では密にもなりがちだ。
 規模が大きい店は常連客だけでまわらないから、さまざまな対策で信用してもらうという発想に近づいていく。
 穿った見方をすれば、感染を拡大させそうな店を休業に傾かせるための方法論のようにも見えてくる。「社会を止めない」という大義名分にも触れない方法で。
 どうしてこんなことになってしまったのだろうと思う。最初の緊急事態宣言がでたときは、「お客さんが離れていってしまうのではないか」というった良質な心配があった。しかし何回か給付金を受けとっているうちに、給付金がいくらという話のウエイトが重くなり、客が楽しみ、満足してもらうといった本筋が霧散していきつつある。
 給付金というのは、そう何回もやるものではないのかもしれない。人の心を荒廃させていってしまう。かといって、新型コロナウイルスの感染は拡大しているのだが。
 人々はウイルスに慣れ、やがて、社会を形づくっていた大切なものへの評価が低くなっていく。そろそろ潮どきなのかもしれないといく気がする。

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Posted by 下川裕治 at 12:14│Comments(0)
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