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ナムジャイブログ

2022年03月07日

入国規制の緩和も難しい

 カンボジアにしばらく滞在し、3月5日にバンコクに入った。プノンペンからバンコクまでのフライトが2回、欠航になった。その都度、タイランドパスの申請が必要だった。入力するデータには、バンコクまでのフライト番号が必要なのだ。
 タイランドパスは申請後、タイ政府から送られてくる許可を待たなくてはならない。添付されるQRコードを空港で読みとるシステムだ。2回目の欠航の連絡が入ったのは、プノンペンを出発する2日前。これでタイランドパスが間に合う? 薄氷を踏むようなタイ入国だった。このあたりの詳しい話は、アエラドットに書くので、そちらを。
 さて、タイ入国。タイの入国規制緩和も急だった。これまでは到着後、その足で病院。そこで検体を採取し、その結果を待つまで隔離ホテルで1泊。そして5日目も同じことを繰り返すことになっていた。
 しかし3月1日から、5日目の検査が廃止になった。タイの場合、PCR検査と隔離ホテルは一体化している。ホテルは病院と提携して検査と隔離を行う。その料金は先払いだ。
 タイランドパスを申請するとき、この料金を払い、検査代込みのホテルのバウチャーを添付しなくてはいけなかった。客が大幅に減ってしまったホテルの救済策も兼ねていた。
 僕が1回目のタイランドパスを申請したとき、5日目の検査が廃止になる発表の前だった。2泊分の代金を払ってバウチャーをつくった。
 しかし5日目の検査が必要なくなったのだから、その分は返金するのが筋である。しかしほとんどのホテルが応じなかった。ホテルにしたら、まず病院への支払いをキャンセルし、準備した部屋もキャンセルしなくてはならない。責任は国にある。国がその分を負担すべきだと主張。決着をみないまま、3月1日になってしまった。
 僕は3月5日にタイ入国した。ホテルにチェックインするとき、当然、5日目の話になる。
「5日目をキャンセルしたら返金になるんですか」
「5日目は泊まることもできます。キャンセルはお客さんの意向ですので」
「PCR検査は?」
「それはありません」
「返金も?」
「そこは病院の話で……」
 苦しい返答だった。
 これはかなり問題になると思った。世界でどのくらいの人が、損をするのかはわからないが。今後、タイランドパスを申請する人も手が止まる。もし申請後になにかが緩和されても、その代金が返ってこないなら、落ち着くまで待とうか……と考える。タイ政府はせっかく規制を緩和したというのに、それが逆効果を生んでしまう。
 入国規制を強化していくのも大変だが、追加料金を徴収するほうがまだ楽だ。緩和していくときの返金となると、どういう手続きをすればいいのか。隔離ホテルへの支払いは、アゴダやエクスペディアなどのホテルサイトを通している人も少なくない。だからタイらしい曖昧さに落とし込もうとしているのかもしれないが。
 今日(3月6日)、チェックアウトするときにこういわれた。
「5日目の料金は90%返金することになりました」
 一件落着? 国、ホテル、病院の間の喧々諤々が目に浮かんだ。
 こんな事情で、3月5日の夕方に予定していたライブは、3月8日20時30分からに変更。内容はバンコクの悩んでしまう日本語看板の謎を皆さんのコメントを参考に解いていくライブです。うまくいくかどうか。
https://twitcasting.tv/c:shimokawayuji/shopcart/138245


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Posted by 下川裕治 at 12:07│Comments(0)
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