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ナムジャイブログ

2022年03月14日

ポストコロナは中国に向かう?

 いまバンコクにいる。今日、PCR検査の結果を受けとる。陰性なら今晩の飛行機で帰国する。
 昨日、「歩くバンコク」という地図型ガイドのデザイナーに会った。僕はこのガイドブックの製作にかかわっている。
 コロナ禍が収まれば、このガイドブックを発行することになると思うが、地図に落とし込まれている店舗が大幅に変わったしまう可能性がある。コロナ禍のなか、バンコクでは多くの店が休業や廃業に追い込まれてしまった。
「でもね、いい店はちゃんと残っているんです。ある意味、淘汰されたような感じがあります。コロナ禍前から人気があまりなかった店が姿を消したというか」
 新型コロナウイルスに席巻された世界の街は同じような傾向にある気がする。それは日本に当てはまる。
 タイに入る前、カンボジアに滞在した。シェムリアップでは、知人のバイクの後ろに乗って街をまわった。シェムリアップの大きなホテルは、国道6号線に沿って並んでいる。客室数が300、400といった規模だ。そしてその大多数が休業している。
 それに比べ、客室数の少ないホテルは営業をつづけている。カンボジア人が利用するようだ。
 新型コロナウイルスの2年以上つづいた嵐が収まったとき、どうなるのだろうか。
 大型ホテルは難題を抱えているという。2年間近く使われなかったホテルは、水まわりや空調などの基礎部分が利用できなくなっている可能性が高いという。修復してオープンということになるが、その費用は莫大なものらしい。家もそうだが、人が住まなくなった家は痛みが激しい。カンボジアは南国。アリなどの被害も大きくなる。収入が2年間なかったホテルに、その資金があるかどうか。
 大型ホテルのなかには、廃業するところも多いと噂されている。
 シェムリアップの人たちの意識も変わったきたらしい。団体客を受け入れるスタイルの観光を見直す動きが出ているという。
「団体といえばほぼ中国人です。中国のエージェントは料金をものすごく値切ってくる。それは他の国々の比じゃない。ホテルは部屋が埋まれば……という発想で受け入れてきましたが、終わってみれば、たいした儲けになっていないことが多かった。それはホテル以外の観光バスとかガイドにもいえること。それよりも個人や家族客にシフトしていったほうが収益があがるって考える人が増えてきたんです」
 かつての日本の温泉宿がそうだった。大口の団体客を受け入れていったが、しだいに個人やグループ、家族客へシフトしていった。いまだ使わることが少ない大きな宴会場が残っている宿も多いが。
 世界規模でみれば、新型コロナウイルスはその変節点になっていく可能性が出てきているのかもしれない。それは単なるタイミングだったのかもしれないが。
 中国の武漢からはじまったコロナ禍は、最後には中国に向けられる? 
 世界人々はポストコロナをどう見据えているのだろうか。

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Posted by 下川裕治 at 12:25│Comments(1)
この記事へのコメント
以前下川さんの書かれた「芦屋女性市長震災日記」の北村春江さんが3月13日に93歳で亡くなれましたね。ご冥福をお祈りします。
Posted by アオくん。 at 2022年03月18日 15:14
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