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ナムジャイブログ

2022年10月10日

ポストコロナの旅は寝袋持参?

 バンコクから帰国した。安い航空券をとるのはかなり難しくなっている。入国規制が緩和され、移動する人は増えているのだが、飛行機の便数が戻らないのだという。コロナ禍を乗り切るために、航空会社はスタッフを減らした。利用客が戻ったからといって、すぐにスタッフは増えない。
「台湾のエバー航空なら……」
 と旅行会社からいわれた。台湾はまだ入国規制をしているため、利用客が少ないようだった。運賃も安かった。台北経由で、乗り継ぎはよくないためだという。夜の9時頃に台北に着いて、翌朝の8時すぎの東京行きに乗る。台北の空港で11時間ほどをすごさなくてはならない。
 いま運営しているYouTubeで、さまざまな都市への安い航空券のみつけ方を毎週アップしている。そこでも乗り継ぎ時間が長いほど運賃が安くなる傾向ははっきりしている。
 台北でひと晩をすごすことははじめてではない。
 世界のさまざまな空港で夜明かしをしてきた。とくにアジアの空港が多い。そんな利用客に優しい空港といったらシンガポールのチャンギ空港だろうか。体をのばして睡眠できるスペースがある。台北の桃園国際空港も、夜明かし組のことを考えている。
 空港の案内図を見ると、「休閑」という文字がみつかる。そこに行くと、照明をやや落としたエリアがあり、ビジネスクラスのような椅子が並んでいる。ボタンを押すと、フットレストがあがってくる。背は倒れないが、椅子が大きいので体を丸めるようにすれば、体をほぼ水平にすることができる。
 僕はこの場所を知っていた。今回もそこに向かい、勝手知ったる……風に体を横に。薄手のジャンパーを羽織り、フードをすっぽりとかぶる。
 これで熟睡……のはずだったが、前に寝たときと違った。寒いのだ。空港で寝るときにいつも思うのだが、夜になると、人が少なくなるのか、寒くなる。ましてやコロナ禍。この仮眠スペースも使う人も少なかったはず。冷気が澱のように溜まっているのかもしれなかった。
 寝袋があれば……。そう思った。安眠が約束される。昔、旅に出るときは、寝袋を持参していた。ひどい宿やバスターミナルでの仮眠では重宝した。いつの間にか、ザックになかに寝袋を入れない旅になっていた。
 いま、海外に出ると円安がこたえる。それがコロナ禍が収束に向かう時期に突きつけられた日本の現実である。燃油代もあがり、安い航空券を求めていくと、空港での待ち時間が長くなる。これからの僕の旅は寝袋持参?
 そんな気がした。
 それが僕にとってのポストコロナの旅?

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Posted by 下川裕治 at 11:57│Comments(0)
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