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ナムジャイブログ

2022年10月17日

「コロナ禍を旅する」第2弾が発売に

「コロナ禍を旅する」の第2弾、エジプト・エチオピア編が発売になった。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BHY2HYYS/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p1_i4
「コロナ禍を旅する」第1弾のタイ編
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B9XMHCKP?ref_=pe_3052080_276849420
 では試行錯誤があったが、今回はなんとかスムーズに進み、紙に印刷するタイプの本も同時発売することができた。kindleのこの本の表示画面にあるペーパーバックのボタンが入口になる。980円という価格になってしまい心苦しいが。
 今日、どんな本になって印刷されるのかを知りたくて注文すると、翌日に配送されるという連絡が送られてきた。これはオンデマンド印刷というもので、1冊単位で注文に対応するのだが、この早さには、我ながら戸惑ってしまう。
 第1弾のタイ編は、隔離をするためにパスポートに出国スタンプが捺されるような旅だった。バンコクのホテルで2週間、帰国後に空港近くのホテルで3日間の強制隔離。そして自宅でさらに10日。合計で4週間の隔離を経験した。いまの状況からすれば、それは旅だったのか……と思えてしまうが、1年7ヵ月前、世界はまだ新型コロナウイルスの感染拡大に怯え、それでも人の行き来をなんとか戻そうともがいていた。タイのバンコク、そして日本も重苦しい空気に包まれていた。
 それでも僕は旅に出た。第1弾を読んだ人からは、旅行作家の矜持といもいわれたが、僕のなかでは意地というほうがしっくりときた。旅を描く半生を送ってきた僕は、旅に出ない日々を受け入れる勇気がなかったといったほうが正確かもしれない。
 そしてタイへの旅から5カ月後、僕は再び飛行機に乗った。行き先はエジプトのカイロだった。エチオピアのアディスアベバを経由するエチオピア航空のシートに座ることになる。
 最初に読んだ編集担当者は、「面白い」といってくれた。おそらく第1弾に比べれば、はるかに多くの旅の要素が入ってきたからだろうと思う。日本から遠く離れれば離れるほど旅ができるようになる。それがほぼ1年前の世界だったような気がする。「コロナ禍を旅する」というシリーズは、今後、世界一周からカンボジアへの旅とつづいていく。シリーズの構成からすれば、タイ編という助走を経て、旅の核心に近づいていくのが第2弾である。
 エジプトへの旅を模索するなかで、僕は40年前の旅に戻っていった。僕は当時の旅日記を携えて飛行機に乗り込んでいった。理由は単純だ。僕をいっぱしのバックパッカーに育ててくれたのはアジアではなく、エチオピアだったからだ。そして40年前、黄熱病の予防接種を受けるために奔走したカイロの街で、今回はPCR検査を受けるために歩きまわることになる。それは旅のらせん状式の進化なのか。「コロナ禍を旅する」第2弾は、そんな旅を描いたつもりだ。

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Posted by 下川裕治 at 18:57│Comments(0)
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