2011年06月06日
ブログを書く時間がない
もう日曜日か──。
このブログは月曜日にアップするために、日曜日に書くことが多い。先週の日曜日も、このブログを書いていた。それから1週間……ひたすら原稿を書いていた。
本当の締め切りは5月の連休明けだった。しかし、それでも書き終わらず、5月末まで延ばしてもらったのだが……まだ終わっていない。
昨年、ロシアのサハリンに渡り、間宮海峡を越え、ソヴィエツカヤ・カヴァニという街から列車だけを乗り継ぎ、ポルトガルをめざした。ユーラシア大陸を列車で横断したわけだ。
このブログでも、その列車旅の日々を紹介していった。読まれた方もいるのかもしれない。
それを本にしなくてはならない。その原稿を書いているのだ。
書籍の原稿は、400字詰めの原稿用紙で何枚と換算することが多い。通常、300枚もあれば1冊の本になるのだが、すでに400枚を超えている。しかしまだ終わらない。
長い旅だった。
それを書き綴るボリュームも、どうしても多くなってしまう。
この1週間の間に、エッセイなどの締め切りが4本あった。本の原稿を書きながら、なんとかこなした。
試写会にも行かなくてはならなかった。『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』という映画である。その劇場用プログラムへの原稿を頼まれていた。タイを舞台にした映画で、出版社を通して依頼が来た。その原稿も大急ぎで仕あげた。
この1週間、睡眠はめちゃくちゃになっている。30分寝て、4時間原稿に向かう。それでも辛くなってきて、2時間寝る。そしてまた原稿用紙に向かう。
昼も夜もない状態である。東京は梅雨入りしたという。雨を見あげる余裕もなく、アジサイを眺める時間もない。
原稿というものの進みぐあいには波がある。決められた時間に一定の量の原稿が書けるわけでもない。昔はもっとすらすらと原稿を書くことができたような気がする。いや、それは、終わった原稿に対する幻影か。
2日後の飛行機でタイに向かわなくてはならない。それまでに書きあげることができるか、どうか……。綱渡りの時間が刻々と流れていく。
いま、ここでブログなど書いている時間はないのだ。それでもこうして書いているのは、なぜなのだろう。律儀な性格なのかもしれない。いや、原稿に対してだけ律儀なのだろうか。
そういえばもう3日もメールを見ていない。なにか問題が起きているようで、恐くて開けられない。ひとつが立てば、ひとつが立たない。こうして不義理を重ねてきた。後に残るのは原稿だけなのか。いや、それすらいまは危うい。
このブログは月曜日にアップするために、日曜日に書くことが多い。先週の日曜日も、このブログを書いていた。それから1週間……ひたすら原稿を書いていた。
本当の締め切りは5月の連休明けだった。しかし、それでも書き終わらず、5月末まで延ばしてもらったのだが……まだ終わっていない。
昨年、ロシアのサハリンに渡り、間宮海峡を越え、ソヴィエツカヤ・カヴァニという街から列車だけを乗り継ぎ、ポルトガルをめざした。ユーラシア大陸を列車で横断したわけだ。
このブログでも、その列車旅の日々を紹介していった。読まれた方もいるのかもしれない。
それを本にしなくてはならない。その原稿を書いているのだ。
書籍の原稿は、400字詰めの原稿用紙で何枚と換算することが多い。通常、300枚もあれば1冊の本になるのだが、すでに400枚を超えている。しかしまだ終わらない。
長い旅だった。
それを書き綴るボリュームも、どうしても多くなってしまう。
この1週間の間に、エッセイなどの締め切りが4本あった。本の原稿を書きながら、なんとかこなした。
試写会にも行かなくてはならなかった。『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』という映画である。その劇場用プログラムへの原稿を頼まれていた。タイを舞台にした映画で、出版社を通して依頼が来た。その原稿も大急ぎで仕あげた。
この1週間、睡眠はめちゃくちゃになっている。30分寝て、4時間原稿に向かう。それでも辛くなってきて、2時間寝る。そしてまた原稿用紙に向かう。
昼も夜もない状態である。東京は梅雨入りしたという。雨を見あげる余裕もなく、アジサイを眺める時間もない。
原稿というものの進みぐあいには波がある。決められた時間に一定の量の原稿が書けるわけでもない。昔はもっとすらすらと原稿を書くことができたような気がする。いや、それは、終わった原稿に対する幻影か。
2日後の飛行機でタイに向かわなくてはならない。それまでに書きあげることができるか、どうか……。綱渡りの時間が刻々と流れていく。
いま、ここでブログなど書いている時間はないのだ。それでもこうして書いているのは、なぜなのだろう。律儀な性格なのかもしれない。いや、原稿に対してだけ律儀なのだろうか。
そういえばもう3日もメールを見ていない。なにか問題が起きているようで、恐くて開けられない。ひとつが立てば、ひとつが立たない。こうして不義理を重ねてきた。後に残るのは原稿だけなのか。いや、それすらいまは危うい。
Posted by 下川裕治 at 12:42│Comments(2)
この記事へのコメント
以前高田馬場のシャン料理屋で偶然下川さんにお会いしたことがあります。
新刊も楽しみにしていますが、ブログも楽しみにしています! がんばってください!
新刊も楽しみにしていますが、ブログも楽しみにしています! がんばってください!
Posted by モヒンガー at 2011年06月07日 11:13
ブログを書けないほど忙しいとは、うらやましい。「12万、、、」をだした当時は今の忙しさを想像できたのでしょうか?はじめからつきあっているので、その成長ぶりは、嬉しい限りだ。旅行作家のビックになっている。このままがんばってほしい。何度も言うが、仕事があるのはありがたいことだ。本人は七転八倒の苦しさをあじわっていても。
Posted by akya at 2011年06月07日 12:22
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