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ナムジャイブログ

2024年02月19日

カップ麺に染まる

 カップ麺ばかり食べている。昼の時間は事務所にいることが多いのだが、近くの定食屋やチェーン店に行く気になれない。理由はいくつかある。
 コロナ禍を経て、事務所のメンバーも自宅で仕事をすることが多くなった。以前は一緒に昼でも……となることが多かったが、その機会がぐっと減った。ひとりで店に入るぐらいなら……と考えてしまう。
 年のせいもあるのだが、定食屋やチェーン店の昼食の量が多すぎるように思うようになった。残してしまうほどではないが、胃にこたえる。食べた後は眠くなってしまう。
 事務所の近くにはドラッグストアーが3軒ある。そこをのぞくと、100円以下の料金でカップ麺が売られている。知らないメーカーのものもあるが、とにかく安い。
 そんな状況のなかで毎日のようにカップ麺に手が伸びてしまう。体にはよくないとは思うのだが。
 新井一二三さんの本を読んでいて、香港にはもともとインスタントラーメンに近い麺があったことを知った。蝦子麺という。これは麺を一度蒸してから乾燥させるため、熱湯に数分浸し、麺がほぐれたら食べることができる。チキンラーメンとカップヌードルをつくった日清食品の安藤百福氏が、この麺を知っていたとは思うが。彼がつくったインスタント系の麺が広まり、蝦子麺の存在感は薄くなったという。
 先日、タイ好きの知人と話しているとき、「どうしてタイのカップ麺はあんなにまずいのか」という話になった。バンコクに滞在しているとき、日曜日にあたると多くの店が休んでしまう。繁華街まで出向くのも面倒で、コンビニでカップ麺を買うことがある。たしかに味がつまらない。辛さにも奥がない。
 それに比べると、日本、台湾、韓国や中国のカップ麺は種類も多く、タイとはレベルがひとつ違うと思う。なかでも韓国。あのレベルの高さは、韓国人のカップ麺好きに支えられている気がする。辛ラーメンを生んだ国である。
 韓国のコンビニにはイートインコーナーが設置されていることが多い。日本と違い、入り口の脇、つまりテラス式の屋外テーブルタイプをよく目にする。そこを見ていると、だいたいカップ麺を啜っている。
 昨年末、韓国の仁川にいた。空港ではなく仁川の街。午前10時頃だっただろうか。東仁川の駅前近くのコンビニのテラス式のイートインコーナーで、学生ふたりがカップ麺を食べていた。道を隔てた反対側には高校があった。彼らは休み時間に学校を抜け出してコンビニでカップ麺を食べていた。
 夜の11時頃、コンビニの前を通ると、イートインコーナーで若者グループが盛りあがっている光景をよく見る。テーブルの上にはアルコール類はない。イートインコーナーでの飲酒は許されていないらしい。代わりに置かれているのはカップ麺。知人が教えてくれた。
「昔は〆に店で麺類っていうことが多かったけど、ソウルも物価高。若者グループは〆の麺類をコンビニっていうことが多いみたい。彼らも生活、苦しいから」
 昼食にドラッグストアーの安いカップ麺を選ぶ僕と大差はない?

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Posted by 下川裕治 at 15:36│Comments(0)
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