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ナムジャイブログ

2011年09月19日

パスポートをつくるという儀式

 パスポートのページが終わってしまった。ページを増やしたのだが、5年の有効期間をあと1年4ヵ月も残して、余白はなくなってしまった。
 ほかの国はどうなのか知らない。日本の場合、1回増補し、ページが終わると、新しいパスポートをつくらなくてはならない。こんなことを3~4年に1回は繰り返している。
 いつも理不尽に思う。増補してくれるページ数をもっと増やしてもらえば、なんとか5年はもつかもしれない。新しいパスポートをつくるには、1万円以上の金がかかってしまうのだ。
 ビザが必要な国にしばしば出向く。アジアではカンボジア、バングラデシュ、インドネシア、インド。ロシアや中央アジアの国々もビザが必要だ。いまはほとんどの国がシール型で、最低でも1ページが埋まってしまう。そういう国に、何回か訪ねていると、いつの間にかページがなくなっていく。
 パスポートに捺されるスタンプの場所は、国によって違いがある。中国とベトナムは、あぜか後ろのページから捺す。それ以外の国は基本的に前から。パスポートのページは、前と後ろから埋まり、今月、余白が消えた。
 いちばん多いスタンプはタイだろうか。僕は月に1回のペースでタイを訪ねるが、バンコクからほかの国に足を伸ばすことが多い。そしてバンコクに戻って日本に帰る。1回、海外に出ると、日本の出入国のスタンプは各1個だが、タイはその倍の計4個のスタンプが捺される。タイはビザはいらないが、こうして出入国を繰り返していくと、余白はどんどんなくなっていく。
 9月15日に新宿区の都庁にあるパスポートセンターに出向いた。新しいパスポートを受け取るのは、9月26日である。途中に連休があるため、こんなにかかってしまう。
 困ることがある。エアアジアなどのLCC(ローコストキャリア)である。既存の航空会社は、予約のときにパスポート番号を伝えなくてもいいところが多い。しかしLCCはパスポート番号を打ち込まなくてはならない。10月にカンボジアに行く。その航空券を買ってしまっていた。
 連絡をとると、古いパスポートと新しいパスポートのコピーを送るよう指示された。
 なにか航空券の予約とパスポートの更新というものがそぐわない気がする。
 パスポートをつくり変えて、いいこともある。ミャンマー(ビルマ)のビザが簡単にとれるようになることだ。ミャンマーのビザは、さまざまな国の出入国スタンプがあると、審査が突然、厳しくなる。報道目的とか、いまの政権にとって好ましくない印象を与えてしまうのだ。スタンプが多いと、アメリカやイギリス、イスラエルといった審査が厳しい国への入国も質問攻めに遭う。新しいパスポートなら、これらの国々への入国がスムーズになる。
 僕のパスポートのはじめのほうに、必ずミャンマーのビザがあるのは、そのためである。3~4年に1度のミャンマー。パスポートをつくり変えることは、その儀式にも映る。


Posted by 下川裕治 at 12:33│Comments(2)
この記事へのコメント
海外によく行く人はほとんど10年パスポートを持っていると、勝手に今まで思い込んでいましたが、そういう事情があったんですね。
仮に10年パスポートがあったとしても、すぐに余白がなくなってしまい、5年もたたないうちに作り変えることになる、と。
たしかに、それなら少しでも安い5年パスポートのほうがいいですね。

まだ2回しか海外に行ったことがないもんで・・・。
Posted by 村山ダイスケ at 2011年12月08日 22:58
偶然ですが、今日パスポートの切り替えに行ってきました。
5年モノですが、僕の場合、タイや周辺国に行くことが多く、パスポートをイミグレに預けることもあるので紛失の可能性を考えて5年にしました。
新しいパスポートだとミャンマーに行きやすいって初めて知りました。
行きたいなあ、ミャンマーのヤンゴン。
いつもパスポートを預けてタチレクに行っています。
Posted by なお at 2012年01月05日 21:39
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