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ナムジャイブログ

2013年01月14日

豊かさとは、風邪をひきやすいこと?

 韓国で風邪をひいてしまった。
 1月の韓国は寒い。夜になると、マイナス17度などという気温になる。
 釜山から九龍浦、群山という街を見ながら北上していった。このふたつの街には、戦前の日本家屋が残っている。かつての日本人町を辿っていく取材だった。
 勢い、長時間、外にいることになる。体は冷え、手足の先は痺れてくる。
 寒い韓国はオンドル暖房である。しかしその熱量をしのぐ寒さなのか、燃料費を節約しているのか、田舎の食堂はそれほど暖かくはない。だから客も、コートやダウンを着たまま食事をとる。
「もっと暖かい店はないんだろうか」
 金属製の箸でチゲを口に運びながら、何回も呟いていた。
 韓国ではヨガンという温泉マークのついた宿に泊まることが多い。最近ではモーテルとアルファベット表示を出すところも多い宿である。
 宿もオンドル暖房なのだが、田舎宿の室内は、それほど暖かくない。食堂と同じような気温なのだ。寒いのである。
 だが、そのなかを歩いていたときの体調に異変はなかった。
 問題は列車、そしてソウルだった。
 列車の車内はかなり暖かい。26度とか28度といった設定になっている。列車に乗り込んだときは、この暖かさに体がとろける。やっとコートを脱げる……と顔がほころぶ。
 ソウルの宿も暖かかった。入る店も田舎に比べると、10度ほど室温が高い気がした。やはりソウルなのだろう。
 しかしこの列車とソウルで体調を崩してしまった。暖かい車内や店に入ると、はじめはうれしいのだが、しだいに頭のあたりが熱っぽくなってくる。気がつくと風邪をひき、寝込んでいた。
 寒暖差?
 そういうことなのだろうか。マイナス15といった戸外から、室温28度といった宿に入る。その気温差は43度。これを繰り返しているうちに、風邪にやられてしまうのかもしれない。
 暑いエリアに行ったときと同じだった。冷房の効いた室内と気温30度を超える屋外を出たり入ったりしているうちに、体調を崩してしまうのだ。
 豊かさとは、つまり、風邪をひきやすい環境をせっせとつくっていくこと? そんな気もしてくるのだ。経済成長は、寒い国の暖房を強め、暑い国にエアコンを普及させる。生活は快適になっていくのだが、体というものは、そういう豊かさに順応してくれない。そして風邪をひいてしまうのだ。
 ソウルで伏せりながら、また同じ問題に辿りついてしまった。


Posted by 下川裕治 at 18:15│Comments(0)
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