2017年07月05日
【イベント告知】新刊「シニアひとり旅バックパッカーのすすめアジア編」発売記念
下川裕治の新刊「シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編」発売を記念して、スライド&対談トークショーを開催いたします。
詳細は以下です。
今回は、東京での◆下川裕治さん トークイベント◆新刊「シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編」発売記念のお知らせです。
新刊『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編』(平凡社新書)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方についてたっぷりと語っていただきます。本作では、下川さんの旅の原点であるバックパッカーの旅に立ち返って、決してガイドブックには掲載されていないシニア向けの味わい深い旅やちょっと変わったバックパッカースタイルのひとり旅を提案した内容になっていて、バックパッカー旅の初心者でも行きやすいアジア各地を旅の仕方を紹介しています。
今回のイベントでは、下川さんの希望で、できるだけシニアの方に参加していただき、「それぞれが行きたいところ」、「どうしたらシニアでも個人旅行がうまくできるか」など、下川さんがわかる範囲で質問に答える、というスタイルを考えています。また、今回はそれぞれの旅のプランや旅行の仕方などをめぐり、シニア同士ならではの相談や悩みを互いに考えていく予定です。
40年以上に渡ってバックパッカースタイルの貧乏旅行を貫いている下川さんですので、今回のイベントでは下川さんと同じシニア世代やもうすぐシニア世代になる方にとって、下川さんが長い旅行人生の経験を通して体感した独自の旅のノウハウが聞けるはずです。下川さんのファンの方はもちろん、もうすぐシニア世代、もしくはもうシニア世代になった旅好きの方や、これからバックパック旅をしてみたいと憧れている若い方もぜひご参加ください!
※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。
-------------------------------
●下川裕治(しもかわゆうじ)
1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、 『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。
◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」http://odyssey.namjai.cc/
-------------------------------
【開催日時】
7月27日(木)19:30~ (開場19:00)
【参加費】
1000円※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】
旅の本屋のまど店内
【申込み方法】
お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。
TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
協力:平凡社
詳細は以下です。
今回は、東京での◆下川裕治さん トークイベント◆新刊「シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編」発売記念のお知らせです。
新刊『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編』(平凡社新書)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方についてたっぷりと語っていただきます。本作では、下川さんの旅の原点であるバックパッカーの旅に立ち返って、決してガイドブックには掲載されていないシニア向けの味わい深い旅やちょっと変わったバックパッカースタイルのひとり旅を提案した内容になっていて、バックパッカー旅の初心者でも行きやすいアジア各地を旅の仕方を紹介しています。
今回のイベントでは、下川さんの希望で、できるだけシニアの方に参加していただき、「それぞれが行きたいところ」、「どうしたらシニアでも個人旅行がうまくできるか」など、下川さんがわかる範囲で質問に答える、というスタイルを考えています。また、今回はそれぞれの旅のプランや旅行の仕方などをめぐり、シニア同士ならではの相談や悩みを互いに考えていく予定です。
40年以上に渡ってバックパッカースタイルの貧乏旅行を貫いている下川さんですので、今回のイベントでは下川さんと同じシニア世代やもうすぐシニア世代になる方にとって、下川さんが長い旅行人生の経験を通して体感した独自の旅のノウハウが聞けるはずです。下川さんのファンの方はもちろん、もうすぐシニア世代、もしくはもうシニア世代になった旅好きの方や、これからバックパック旅をしてみたいと憧れている若い方もぜひご参加ください!
※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。
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●下川裕治(しもかわゆうじ)
1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、 『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。
◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」http://odyssey.namjai.cc/
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【開催日時】
7月27日(木)19:30~ (開場19:00)
【参加費】
1000円※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】
旅の本屋のまど店内
【申込み方法】
お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。
TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
協力:平凡社
Posted by 下川裕治 at
22:40
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2017年07月03日
トロントに届いたバッグ
前回のブログでロストバッゲージに遭った話をした。ロサンゼルスからバンクーバーまでユナイテッド航空に乗った。サンフランシスコ乗り換えだった。預けた荷物が、バンクーバーの空港で出てこなかった。
その旅はまだ続いている。
空港で受けとることができなかった荷物がサンフランシスコの空港にあることがわかったのは、2日後だった。バンクーバーからナディアン号という列車に乗り込んだ翌日だった。
連絡は航空会社のコールセンターととっていた。通話料が無料の電話だった。男性、女性に限らず、オペレーターはいつもインド人だった。ユナイテッド航空のロストバッゲージ専用のコールセンターはインドに置かれているのかもしれなかった。
カナディアン号はロッキーの山々の間を縫うように走る。ほとんどの区間で電話が通じない。列車がジャスパーに着いたときに電話がつながった。そこで荷物がみつかったことを知らされた。その日の便でバンクーバーに届くという。しかし僕はもうバンクーバーにいない。結局、列車の終着駅であるトロントの空港に届けてもらうしかなかった。それまで日本から着ていた衣類ですごすしかない。カナディアン号はバンクーバーからトロントまで5日もかかる。
はたしてトロントの空港に届いているだろうか。汗臭いシャツを着たままトロント空港に向かうと、ユナイテッド航空のオフィスの片隅に、バッグがぽつんと置かれていた。
ロストバッゲージに遭うのは2年に1回ぐらいだろうか。中国の北京と上海で乗り継いたときが多い。このふたつの空港は離発着便が多すぎるのだろう。以前、ウクライナ・インターナショナルという航空会社でパリに着いた。乗り換えはキエフだった。パリの空港で荷物が出てこなかった。パリの空港の職員からキエフでの乗り継ぎ時間を訊かれた。
「1時間」と伝えると、意味ありげな表情を浮かべた。彼の話では、キエフ空港は乗り継ぎ時間が短い場合、ほとんどがロストバッゲージになるという話だった。
トロントからシカゴまでミシガン湖を飛行機で越えた。乗ったのはユナイテッドエクスプレスの小型機だった。荷物はチェックインカウンターではなく、飛行機の横で直接に収納スペースに入れる。「これなら安心なんだけどな」とひとり呟いてしまった。
シカゴに渡った目的は、ロサンゼルスに向かう列車に乗るためだった。そしていま、その車内で原稿を書いている。いまテキサス州を走っている。あと20分でダラスだと車掌の声が響く。
あと2日乗れば、ロサンゼルスである。そこから帰国する。また預ける荷物で悩むことになる。
■このブログ以外の連載を紹介します。
○クリックディープ旅=世界の長距離列車の旅。シベリア鉄道を連載中。
○どこへと訊かれて=人々が通りすぎる世界の空港や駅物。
○東南アジア全鉄道走破の旅=苦戦を強いられている東南アジア「完乗」の旅。難関のミャンマーの列車旅が続く。
○タビノート=LCCを軸にした世界の飛行機搭乗記
その旅はまだ続いている。
空港で受けとることができなかった荷物がサンフランシスコの空港にあることがわかったのは、2日後だった。バンクーバーからナディアン号という列車に乗り込んだ翌日だった。
連絡は航空会社のコールセンターととっていた。通話料が無料の電話だった。男性、女性に限らず、オペレーターはいつもインド人だった。ユナイテッド航空のロストバッゲージ専用のコールセンターはインドに置かれているのかもしれなかった。
カナディアン号はロッキーの山々の間を縫うように走る。ほとんどの区間で電話が通じない。列車がジャスパーに着いたときに電話がつながった。そこで荷物がみつかったことを知らされた。その日の便でバンクーバーに届くという。しかし僕はもうバンクーバーにいない。結局、列車の終着駅であるトロントの空港に届けてもらうしかなかった。それまで日本から着ていた衣類ですごすしかない。カナディアン号はバンクーバーからトロントまで5日もかかる。
はたしてトロントの空港に届いているだろうか。汗臭いシャツを着たままトロント空港に向かうと、ユナイテッド航空のオフィスの片隅に、バッグがぽつんと置かれていた。
ロストバッゲージに遭うのは2年に1回ぐらいだろうか。中国の北京と上海で乗り継いたときが多い。このふたつの空港は離発着便が多すぎるのだろう。以前、ウクライナ・インターナショナルという航空会社でパリに着いた。乗り換えはキエフだった。パリの空港で荷物が出てこなかった。パリの空港の職員からキエフでの乗り継ぎ時間を訊かれた。
「1時間」と伝えると、意味ありげな表情を浮かべた。彼の話では、キエフ空港は乗り継ぎ時間が短い場合、ほとんどがロストバッゲージになるという話だった。
トロントからシカゴまでミシガン湖を飛行機で越えた。乗ったのはユナイテッドエクスプレスの小型機だった。荷物はチェックインカウンターではなく、飛行機の横で直接に収納スペースに入れる。「これなら安心なんだけどな」とひとり呟いてしまった。
シカゴに渡った目的は、ロサンゼルスに向かう列車に乗るためだった。そしていま、その車内で原稿を書いている。いまテキサス州を走っている。あと20分でダラスだと車掌の声が響く。
あと2日乗れば、ロサンゼルスである。そこから帰国する。また預ける荷物で悩むことになる。
■このブログ以外の連載を紹介します。
○クリックディープ旅=世界の長距離列車の旅。シベリア鉄道を連載中。
○どこへと訊かれて=人々が通りすぎる世界の空港や駅物。
○東南アジア全鉄道走破の旅=苦戦を強いられている東南アジア「完乗」の旅。難関のミャンマーの列車旅が続く。
○タビノート=LCCを軸にした世界の飛行機搭乗記
Posted by 下川裕治 at
11:47
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