2024年07月01日
シルバーパスの右往左往
6月初旬のブログで、シルバーパスを手に入れたことを伝えた。以来、このパスを提示して路線バスに乗らない日はないくらい使いまくっている。そして、東京という街の密度をいまさらながら思い知らされている。
シルバーパスというのは、70歳を超えた東京都民が買うことができるパスだ。1年間分の料金として2万510円を払うと、東京都内を走る路線バスや都営地下鉄などに自由に乗ることができる。路線バスは都営バスだけでなく、私鉄の路線バスも対象になる。
東京の路線バスについては、4月に発売になった『シニアになって、ひとり旅』(朝日文庫)でも触れている。そのなかで、シルバーパスを手にしたら、王78という番号が振られた都バスに乗ってみたいと書いている。新宿駅から王子駅までの約18キロ。23区内を走るバスのなかでは最も走る距離が長い。そして花小金井駅から青梅車庫までのバスも乗ってみたい……と。
しかしパスを手に入れてから1ヵ月がたったが、いまだその2路線には乗っていない。それどころではない……といったところなのだ。自宅から事務所までのバス路線の試行錯誤がいまだつづいている。
ここから先、超ローカルな話になってしまうが、少しつきあってほしい。
自宅近くのバス停から中野駅に出る。ここでいくつかの選択肢が出てくる。まず関東バスの新宿駅西口行き。これに乗り、途中の小滝橋でおりる。都営バスの小滝橋車庫の脇である。そこから都営バスの上野公園行きか飯田橋行きに乗る。江戸川橋でおりると、事務所がすぐそばだ。
中野駅から関東バスか国際興業バスの池袋西口行きに乗る方法もある。落合南長崎駅というバス停でおり、都営地下鉄大江戸線に乗り換える。牛込柳町駅でおり、そこから白61という番号が振られた都営バスに乗り換え、山吹町でおりると事務所に近い。都営地下鉄はパスで乗ることができるからだ。
中野駅から池袋西口行きに乗り、地下鉄を使わずに、白61の都営バスに乗り換える方法もある。調べると、乗り換えバス停は目白五丁目のようだった。しかし池袋西口行きのバスの目白五丁目バス停と、白61の目白五丁目バス停は少し離れている。何回か乗り、南長崎二丁目のバス停のほうがよさそうなことがわかってきた。そこで今日、帰宅するとき、南長崎二丁目でおりてみた。予想通り、池袋西口行きと白61都営バスの南長崎二丁目バス停は同じだった。
選択肢はまだある。中野駅から新宿西口まで乗り、そこから白61に乗る方法。中野駅から丸山営業所に出る方法もある。これらをつぶしていかなくてはならない。
バスの場合、便数が多いバスを選ぶと乗り換えがスムーズだ。そのあたりも考慮していかなくてはならない。
自宅から事務所にいくベストルートはまだ決まらないのだ。東京の路線バスの密度のなかで右往左往しているのだ。あと1ヵ月はかかるような気がする。
これだけバスに乗って気づいたことがふたつある。ひとつは雨が気にならなくなったことだ。いま、東京は梅雨である。雨が多い。これまでは雨具を着て、自転車で駅まで行くことがあった。しかしシルバーパスがあるからすぐバスを使うことができる。
そしてバスは電車のように事故やトラブルで運行が止まることがまずない。電車の最寄り駅は阿佐ヶ谷駅。中央線や総武線は、人身事故や信号トラブルなどでしばしば止まってしまう。バスにはそれがない。
シルバーパスを手にしてバスに乗る。都内を移動するとき、電車より先にバスを考えるようになる。しかしそのバスの路線がひと筋縄ではいかない。寝る前に翌朝に乗るバスの路線を考える。明日は丸山営業所行きに乗ってみようか。
■YouTube「下川裕治のアジアチャンネル」
https://www.youtube.com/channel/UCgFhlkMPLhuTJHjpgudQphg
面白そうだったらチャンネル登録を。
■ツイッターは@Shimokawa_Yuji
シルバーパスというのは、70歳を超えた東京都民が買うことができるパスだ。1年間分の料金として2万510円を払うと、東京都内を走る路線バスや都営地下鉄などに自由に乗ることができる。路線バスは都営バスだけでなく、私鉄の路線バスも対象になる。
東京の路線バスについては、4月に発売になった『シニアになって、ひとり旅』(朝日文庫)でも触れている。そのなかで、シルバーパスを手にしたら、王78という番号が振られた都バスに乗ってみたいと書いている。新宿駅から王子駅までの約18キロ。23区内を走るバスのなかでは最も走る距離が長い。そして花小金井駅から青梅車庫までのバスも乗ってみたい……と。
しかしパスを手に入れてから1ヵ月がたったが、いまだその2路線には乗っていない。それどころではない……といったところなのだ。自宅から事務所までのバス路線の試行錯誤がいまだつづいている。
ここから先、超ローカルな話になってしまうが、少しつきあってほしい。
自宅近くのバス停から中野駅に出る。ここでいくつかの選択肢が出てくる。まず関東バスの新宿駅西口行き。これに乗り、途中の小滝橋でおりる。都営バスの小滝橋車庫の脇である。そこから都営バスの上野公園行きか飯田橋行きに乗る。江戸川橋でおりると、事務所がすぐそばだ。
中野駅から関東バスか国際興業バスの池袋西口行きに乗る方法もある。落合南長崎駅というバス停でおり、都営地下鉄大江戸線に乗り換える。牛込柳町駅でおり、そこから白61という番号が振られた都営バスに乗り換え、山吹町でおりると事務所に近い。都営地下鉄はパスで乗ることができるからだ。
中野駅から池袋西口行きに乗り、地下鉄を使わずに、白61の都営バスに乗り換える方法もある。調べると、乗り換えバス停は目白五丁目のようだった。しかし池袋西口行きのバスの目白五丁目バス停と、白61の目白五丁目バス停は少し離れている。何回か乗り、南長崎二丁目のバス停のほうがよさそうなことがわかってきた。そこで今日、帰宅するとき、南長崎二丁目でおりてみた。予想通り、池袋西口行きと白61都営バスの南長崎二丁目バス停は同じだった。
選択肢はまだある。中野駅から新宿西口まで乗り、そこから白61に乗る方法。中野駅から丸山営業所に出る方法もある。これらをつぶしていかなくてはならない。
バスの場合、便数が多いバスを選ぶと乗り換えがスムーズだ。そのあたりも考慮していかなくてはならない。
自宅から事務所にいくベストルートはまだ決まらないのだ。東京の路線バスの密度のなかで右往左往しているのだ。あと1ヵ月はかかるような気がする。
これだけバスに乗って気づいたことがふたつある。ひとつは雨が気にならなくなったことだ。いま、東京は梅雨である。雨が多い。これまでは雨具を着て、自転車で駅まで行くことがあった。しかしシルバーパスがあるからすぐバスを使うことができる。
そしてバスは電車のように事故やトラブルで運行が止まることがまずない。電車の最寄り駅は阿佐ヶ谷駅。中央線や総武線は、人身事故や信号トラブルなどでしばしば止まってしまう。バスにはそれがない。
シルバーパスを手にしてバスに乗る。都内を移動するとき、電車より先にバスを考えるようになる。しかしそのバスの路線がひと筋縄ではいかない。寝る前に翌朝に乗るバスの路線を考える。明日は丸山営業所行きに乗ってみようか。
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Posted by 下川裕治 at 13:08│Comments(0)
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