2015年04月13日
目覚まし役がいなくなってしまった
日本では4月1日から、体制が変わることが少なくない。新年度というわけだ。4月2日に台湾に向かった。乗ったのはシンガポールを拠点にするLCCのスクート。搭乗手続きは、成田空港の第2ターミナルだった。
成田空港に行くとき、僕はいつも、東京駅と成田空港を結ぶ格安バスを使う。このバスに乗ると、空港の手前でセキュリティチェックがあった。パスポートや免許証を提示しなくてはならなかった。
これはバスに限らず、電車で行くときも受けなくてはならないチェックだった。これが4月1日から廃止された。
このセキュリティチェックは、形骸化していた。一度、成田空港から国内線LCCで沖縄に向かったことがあった。国内だからと、パスポートを持参しなかった。僕は運転免許をもっていないから、免許証もない。するとセキュリティチェックの職員からクレジットカードの提示を求められた。そして、こういわれた。
「お名前を教えてください」
自分の名前を伝えるとチェックは終わってしまった。この程度だったのだ。そもそも羽田空港はこのチェックがない。一貫性にも欠けていた。
成田空港が開港したとき、反対派の学生が乱入して機能が止まったときがあった。そのためのチェックのような気がした。
「いや、利権ですよ」
空港に詳しい知人が教えてくれた。
このチェックがなくなった。
歓迎すべきだった。行政の無駄だったからだ。しかし僕は少し困った。
起こしてくれる人がいなくなってしまったのだ。
海外に向かう前は仕事がたてこむ。LCCは早朝便も多い。寝不足状態で、成田空港に向かうことは多かった。当然、バスのなかで寝込んでしまう。
空港に向かう格安バスは第2ターミナルに停車し、次いで第1ターミナルに向かう。第1ターミナルは終点だから、心置きなく眠ることができた。泥のように寝込んでいても、運転手さんが起こしてくれるという甘えがあった。しかし問題は第2ターミナルだった。寝過ごしてしまう可能性があった。
それを防いでくれたのが、セキュリティチェックだったのだ。チェックを担当する方には申し訳ないが、僕にとっては貴重な目覚ましだったのだ。これまで何回、彼らに起こされたことだろうか。
さて、これからどうしようか。携帯電話の目覚ましをセットして、バスに乗らなくてはいけなくなる。
海外に出向く前に、またやることが増えてしまった。
成田空港に行くとき、僕はいつも、東京駅と成田空港を結ぶ格安バスを使う。このバスに乗ると、空港の手前でセキュリティチェックがあった。パスポートや免許証を提示しなくてはならなかった。
これはバスに限らず、電車で行くときも受けなくてはならないチェックだった。これが4月1日から廃止された。
このセキュリティチェックは、形骸化していた。一度、成田空港から国内線LCCで沖縄に向かったことがあった。国内だからと、パスポートを持参しなかった。僕は運転免許をもっていないから、免許証もない。するとセキュリティチェックの職員からクレジットカードの提示を求められた。そして、こういわれた。
「お名前を教えてください」
自分の名前を伝えるとチェックは終わってしまった。この程度だったのだ。そもそも羽田空港はこのチェックがない。一貫性にも欠けていた。
成田空港が開港したとき、反対派の学生が乱入して機能が止まったときがあった。そのためのチェックのような気がした。
「いや、利権ですよ」
空港に詳しい知人が教えてくれた。
このチェックがなくなった。
歓迎すべきだった。行政の無駄だったからだ。しかし僕は少し困った。
起こしてくれる人がいなくなってしまったのだ。
海外に向かう前は仕事がたてこむ。LCCは早朝便も多い。寝不足状態で、成田空港に向かうことは多かった。当然、バスのなかで寝込んでしまう。
空港に向かう格安バスは第2ターミナルに停車し、次いで第1ターミナルに向かう。第1ターミナルは終点だから、心置きなく眠ることができた。泥のように寝込んでいても、運転手さんが起こしてくれるという甘えがあった。しかし問題は第2ターミナルだった。寝過ごしてしまう可能性があった。
それを防いでくれたのが、セキュリティチェックだったのだ。チェックを担当する方には申し訳ないが、僕にとっては貴重な目覚ましだったのだ。これまで何回、彼らに起こされたことだろうか。
さて、これからどうしようか。携帯電話の目覚ましをセットして、バスに乗らなくてはいけなくなる。
海外に出向く前に、またやることが増えてしまった。
Posted by 下川裕治 at 19:55│Comments(0)
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