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ナムジャイブログ

2016年04月11日

カレーパンはピロシキ?

 モンゴルからロシアを旅した。移動手段は列車だった。3~4日と乗り続ける列車旅は食べものに苦労する。事前に食料を買いこみ、途中駅のホームの売店で補充していくスタイルになる。
 たいした食事ではない。パン、チーズ、サラミ、ロシアのカップ麺……。そんなもの繰り返しである。途中駅で買うものも知れている。ペリメニという水餃子、ピロシキの類が多くなってしまう。
 モンゴルのウランバートルからスフバートルまで乗った列車には、車内販売があった。スーパーのカートに、食べものや飲みものを積んでやってくる。近くにいた家族連れが、ピロシキのようなものを買った。幼い子供が食べるところを見ていた。
 子供がピロシキを頬張る。なかから出てきたのは、ソーセージだった。それもヨーロッパにあるような立派なソーセージではない。限りなく魚肉ソーセージ……に見えた。
 再び、車内販売が現れたときに買ってみた。1500トゥグルグ、87円ほどだった。食べてみた。
「ん?」
 魚肉ソーセージだった。まぎれもなく。日本の魚肉ソーセージはモンゴルまで届いているのだろうか。
 魚肉ソーセージもどきは中国でも売られている。原材料には豚肉と書いてあるが、かなり怪しい代物である。中国ではカップ麺のお供のような存在で、僕もしばしば食べていた。そのソーセージを使っているのかもしれなかったが……。
 近くにいたモンゴル人に訊いてみた。
「ピロシキ」
 皆がそういった。パンに具を入れ、それを揚げたものは、どれもピロシキというらしい。ピロシキの具は、ひき肉を調理したものだと思っていたが、守備範囲は広いらしい。
 しかしそのピロシキ、まさしく、日本でいうソーセージパンだった。コンビニに並ぶ惣菜パンのなかで、ソーセージパンとハムカツサンドは、食べてはいけない双璧だと思っている。どんなソーセージやハムかわからないし、揚げているからカロリーも無駄に高い。しかし僕の好物だった。ジャンクとわかってはいるが、無性に食べたくなる。あのソーセージパンとまったく同じだった。
 とすると、カレーパンもピロシキ?
 調べてみた。はっきりしないが、カレーパンはピロシキから発案したという説はあるのだという。
 やがてモンゴルやロシアでカレーパン?
 いや、もうあるのかもしれない。



Posted by 下川裕治 at 15:31│Comments(1)
この記事へのコメント
マルハ!
で魚肉ソーセージが出てくるワンシーンを思い出しました。

下川さんが好物だと知ってからと言うもの
僕もソーセージ意識して好物になりました。
好きすぎてマルハニチロの株を買って株主優待にソーセージをもらっています。
Posted by たぬきまるだいすけ at 2016年04月18日 02:43
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