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ナムジャイブログ

2019年08月05日

湿度に弱くなってきた

 猛暑の台湾から、酷暑の日本に戻った。
 台湾は暑かった。台東や花蓮周辺にいたのだが、連日35度は超えていたように思う。超秘湯といわれる温泉を探しまわる旅だったのだが、午前中にひとつの温泉を訪ねると、かなりへばってしまった。日本に比べれば、台湾は基本的に暑いから、人々は慣れているようにも映ったが、やはり応えているようだった。午後になると、街の人通りもまばらになった。
 なんとかこの暑さをしのごうといろいろと工夫をするのだが、やはり外国である。涼しい場所の予測がたてづらい。日本にいるときのように、休む場所もすぐには思いつかないのだ。結局はコンビニだった。台湾はかなりの田舎に入ってもコンビニがある。そこはちゃんと冷房が効いている。台湾のコンビニはイートインスペースを設けているところが多い。飲み物を買い、そこでひと休み。今回の超秘湯をめぐる旅は、コンビニで救われたようなところがあった。
 LCCに乗って成田空港に着いた。日本の暑さは報道で知っていた。しかし生まれ育った日本である。到着する街は、10代の後半から住み続けている東京という街だ。暑さのしのぎ方も知っている。台湾よりは楽だろうと高をくくっていた。
 成田空港のターミナルビルを出た。むっと襲ってきた。暑さではない。湿度だった。
 台湾の夏も蒸し暑い。暑さにあえぎながら温泉を探していたとき、湿度もかなりあると思っていた。しかし東京の空気に晒されたとき、湿度の質が違うような気がした。肌にまつわりついてくるような湿気は不快だった。
 年をとり、湿度に敏感になってきたような気がする。その土地の快適さを測る基準は湿度ではないかと考えるようになった。
 昨年の5月から6月にかけ、ウズベキスタンのタシケントにいた。気温は30度を超えていたが、中央アジアだから湿度が低く、「この気候は天国ではないか」と呟きたくなるほどだった。そこからアフガニスタン国境のテルメズに移動した。同じ国内だが、急に湿度が高くなった。そのとたん、足どりが重くなってしまった。歩きながら、腿があがっていないことがわかる。
 こんなに湿度に弱かっただろうか。
 旧ソ連風の味気ない街並みを眺めながら唇を噛んでいた。
 同じことが東京で起きた。最寄り駅から家への道を歩きながら、足が重かった。
 帰国してから3日がすぎた。いまだに体が重い。これまで、なんとかこなしてきた東京の湿度が応える。
 海外に出向くときは、そのエリアの湿度を調べたほうがいいかもしれない、などと考えている。これからの僕の旅行術だろうか。

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Posted by 下川裕治 at 12:53│Comments(0)
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