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ナムジャイブログ

2012年10月15日

日本式サービスとLCCは闘っている?

 悩みのフライトだった。成田発のエアアジア・ジャパンに乗って、昨日(10月13日)那覇にやってきた。
 予約の段階で、2時間前に空港に到着するように記されていた。
 最近、僕は成田空港との往復は、東京駅から出発する京成バスを使うようになった。先月はキャンペーンで片道800円だった。いまは東京駅から成田空港まで900円、成田空港から東京駅まで1000円という運賃。やはり安い。
 2時間前にエアアジアのチェックイン機の前に着いた。ウエブチェックインをすませていた。預ける荷物はない。
「そういう方は1時間前でOKなんです」
 スタッフからいわれた。サイトにそう書いてあったのだろうか。
 横の貼り紙を見た。受付締め切り後の手続きは1000円が必要だと書かれていた。
 出発1時間前、セキュリティチェックがはじまった。そこを通過して着いた待合室は屋外だった。大型テントの下である。ターミナルビル横の空き地を使っているようだ。トイレは水洗ではない仮設だった。
 ここまでやるか……。
 つい呟いてしまった。冬になったらどうするのだろう。いや、そういうことではない。
 エアアジアの待合室が屋外になることは珍しくない。フィリピンのクラーク空港、クアラルンプールのLCCTも、チェックイン前の待合室は屋外である。
 問題はそれを日本の空港でやるかということだった。
 今年、日本の国内線はLCC元年を迎えた。エアアジアとジェットスターが国内線に就航した。すでに就航していたスカイマークなどもある。旅の足は安いほどいいと思う僕にとっては嬉しいことだった。
 それらのLCCが、思ったほどの乗客を集められないでいるという。僕が買った航空券は、片道8000円台。これだけ安いというのに。日本人はそこまで貧しくはないということなのだろうか。
 空席が目立つ機内で悩み続けていた。
 LCC各社は、乗客からの苦情の対応に追われているという。エアアジアは搭乗手続きの締め切りが早い。荷物も有料だ。そういうルールを知らずに空港にやってくる乗客が多いのだという。
 国内線を就航させていた日本航空や全日空のサービスは、世界のトップクラスだった。それに慣らされた日本人は、なかなかエアアジアのシステムについていけない。LCC各社は、そんな日本式サービスと闘っているような気がしてしかたない。
 機内もサービスも、アジアのエアアジアと同じである。そこに日本はない。ここまでアジアに倣っていいものか……と思う。
 タイのノックエアというLCCは、エアアジアが乗客に強いるストレスを排除していくことで対抗している。ぎりぎりまで搭乗でき、荷物も無料枠が広い。簡単な無料機内食も出す。つまりタイ的なサービスを加えている。
 マレーシアのLCCを模倣するだけでは、日本人にフィットしない。日本はそういう国だと思うのだが。
 今日パソコンを開くと、エアアジアからメールが届いていた。那覇空港にLCC専用ターミナルができたらしい。徒歩でも車でも行けず、専用の巡回バスに乗るらしい。どこまでもアジアのLCCスタイルでいくらしい。



Posted by 下川裕治 at 12:00│Comments(0)
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