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ナムジャイブログ

2009年06月02日

ただ者ではない人々

 東京にいると「駅そば」をよく食べる。「立ち食いそば」ともいわれるスタンド式のそば屋だ。なぜ? 安いからだ。しかし値段でいえば、吉野屋や松屋に軍配があがる。しかしつい、「駅そば」に入ってしまうのは、世代のせいだろうか。信州の高校を卒業し、1年の浪人の末に出た東京では、安い飯といえば駅そばだった。吉野屋ができたのは、大学3年のときだった。
 先日、品川駅のなかのそば屋に入った。昼どきで混んでいた。と、隣に若い女性が立った。そこでこう注文した。
「わかめそばと別皿でコロッケください」
 出されたコロッケにソースをかけ、そばを啜りはじめた。
 駅そばはどちらかというと男の世界である。それも中年の。そこに若い女性。それも、普通ならそばに載せるコロッケを別皿で頼む。ただ者ではなかった。
 そして今日、高田馬場の駅そばに入った。なにげなく、そばを啜っていると、タイ語が聞こえてくる。見るとタイ人の中年女性と、若いタイ人女性だった。食べ方はタイ人らしくゆっくりだが、なに食わぬ顔で、立ったままうどんを啜っている。このタイ人もただ者ではなかった。
 いや、駅そばとは、すでにそういう世界なのか。違うと思うのだが。


Posted by 下川裕治 at 13:01│Comments(2)
この記事へのコメント
こんにちは。下川さん。

私は最近できたオイシのしゃぶしゃぶ&寿司食べ放題店の、タイ人の大入りを見て不思議に思えます。

タイ人もちゃんとしゃぶしゃぶしてますから。
Posted by Yo at 2009年06月03日 22:43
下川さんの本を読ませてもらってます。かなり面白いですね。もう6冊以上読んだかな。対比して日本文化がよく分かりますね。
Posted by ジジィ at 2009年06月07日 07:58
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